豊富なエビデンス

ヒト臨床試験に基づく豊富なエビデンス

1.睡眠改善効果(寝つき・熟眠感の改善、眠りの深さの改善)

寝つき・熟眠感の改善

日頃の睡眠の質に不満を感じている健常な成人男女を対象に、プラセボ対照二重盲検クロスオーバー試験を実施しました。被験者に1日当たり50 mgのベネトロン®またはプラセボを8日間摂取させました。OSA睡眠調査票MA版(※1)によって睡眠内省評価を行った結果、ベネトロン®摂取群は、「入眠と睡眠維持」項目について、摂取前後の変化量がプラセボ群と比較して有意に増加したことから、ベネトロン®の摂取が寝つき、熟眠感を改善させることが示唆されました(出典:Jpn Pharmacol Ther, 2018, 46(1), 117-125)。

(※1) OSA睡眠調査票MA版・・・睡眠感を評価するアンケート。アンケート16項目は「起床時眠気」「入眠と睡眠維持」「夢み」「疲労回復」「睡眠時間」の5つの因子に分けられている。睡眠状態が良好なほど、高得点となる。

8日間の摂取前後における因子II(入眠と睡眠維持)の変化量(n=11)

眠りの深さの改善

日頃の睡眠の質に不満を感じている健常な成人男女を対象に、プラセボ対照クロスオーバー比較試験を実施しました。被験者に1日当たり50 mgのベネトロン®またはプラセボを7日間摂取させました。脳波計による睡眠の状態を評価した結果、ベネトロン®摂取群はプラセボ群と比較し、睡眠中のノンレム睡眠時間の割合が有意に増加したことから、ベネトロン®の摂取が眠りの深さを改善させることが示唆されました(出典:J Nutr Sci Vitaminol., 2015, 61, 182-187)。

7日間の摂取前後におけるノンレム睡眠時間の割合の変化量(n=7)

2.ストレスの緩和

休憩効果の改善

健常な成人男女を対象に、プラセボ対照二重盲検クロスオーバー試験を実施しました。被験者に1日当たり50 mgのベネトロン®またはプラセボを7日間摂取させ、その翌日、内田クレペリン作業検査(※2)を実施する前にも、50 mgのベネトロン®またはプラセボを摂取させました。内田クレペリン作業検査によって休憩効果率(※3)を評価した結果、ベネトロン®摂取群では摂取前後の変化量がプラセボ群と比較して有意に増加したことから、ベネトロン®の摂取が休憩効果を改善させることが示唆されました(出典:Jpn Pharmacol Ther, 2018, 46(1), 117-125)。

(※2)内田クレペリン作業検査・・・時間内に隣り合う数字を足し算し、計算量と計算の正確度を測定することで作業効率を検証する検査。前半と後半で各15分間、間に5分間の休憩をはさんで実施。

(※3)休憩効果率・・・休憩をはさんだ、前半の作業量に対する後半の作業量の割合。

8日間の摂取前後における休憩効果率の変化量(n=11)

自覚症状アンケートによる評価

上記の内田クレペリン作業検査後に、自覚症状アンケートによってストレスの状態を評価しました。その結果、ベネトロン®摂取群は、「緊張している」、「落ち着かない」と「いらいらしている」項目について、摂取前後の変化量がプラセボ群と比較して有意に減少したことから、ベネトロン®の摂取が作業由来のストレスを軽減させることが示唆されました(出典:Jpn Pharmacol Ther, 2018, 46(1), 117-125)。

8日間の摂取前後におけるストレス状態の変化量(n=17)

GABAとの併用によるストレス緩和効果

健常男性を対象に、プラセボ対照二重盲検クロスオーバー試験を実施しました。ベネトロン® 25 mg、GABA 25 mg、ベネトロン® 25 mg + GABA 25 mg、プラセボの4通りの摂取群に分け、1日1サンプルを連続した4日間に分けてそれぞれ摂取させました。内田クレペリン作業検査を行い、検査前後における唾液中のクロモグラニンA(CgA)濃度(※4)を評価した結果、ベネトロン®単独およびGABA単独摂取群では、プラセボ群と比較してCgA濃度の増加率が低下していることが確認されました。さらに、ベネトロン®とGABAの共摂取群では、プラセボ群と比較してCgA濃度の増加率が有意に低下していることから、ベネトロン®とGABAはストレスに対し、相乗的に効果を発揮することが示唆されました(出典:日本生理人類学会誌, 2009, 14(3), 151-155)。

(※4) クロモグラニンA(CgA)・・・精神的ストレスの評価指標として使用されている。ストレスが高いほど濃度が高くなる。

ストレス負荷前後におけるCgA濃度の変化量(n=11)

3.集中力の維持

集中力の維持をサポート

健常な成人男女を対象に、プラセボ対照二重盲検クロスオーバー試験を実施しました。被験者に1日当たり50 mgのベネトロン®またはプラセボを7日間摂取させ、その翌日、内田クレペリン作業検査を実施する前にも、50 mgのベネトロン®またはプラセボを摂取させました。内田クレペリン作業検査によって集中力を評価した結果、ベネトロン摂取群®は、「動揺率」(※5)項目について、摂取前後の変化率がプラセボ群と比較して有意に減少したことから、ベネトロン®の摂取が集中力の維持をサポートすることが示唆されました(出典:Jpn Pharmacol Ther, 2018, 46(1), 117-125)。

(※5)動揺率・・・作業量のムラを示す値。検査中における、最大作業量から最低作業量を引き、平均作業量で割った値。数値が小さくなるほど、作業のムラが改善しており、集中力が維持されている。

8日間の摂取前後における動揺率の変化率(n=15)

4.うつ症状の改善

ハミルトンうつ病評価尺度の改善

アメリカにおいて、軽度うつ患者を対象に、プラセボ対照二重盲検試験を実施しました。被験者に1日当たり50 mgのベネトロン®またはプラセボを8週間摂取させました。摂取前、摂取4週間後、摂取8週間後に、ハミルトンうつ病評価尺度(HAM-D スコア、※6)によってうつ状態を評価した結果、ベネトロン®摂取群ではHAM-D スコアの連続的な低下が確認されたことから、ベネトロン®の摂取がうつ症状を改善させることが示唆されました。また、HAM-Dスコア質問表のうち、不眠に関する質問のスコアについても、60%の低下が確認されました。

(※6)ハミルトンうつ病評価尺度・・・一般的に広く用いられているうつ程度の評価法。抑うつ感、不眠、不安などの質問項目からなり、スコアが大きいほど症状が重篤となる。

8週間の摂取前後におけるスコアの変化(n=20)

うつ症状に関する血液マーカーの改善

上記の試験において、8週間の摂取前後に、血小板中セロトニン濃度および血漿中MHPG(※7)濃度を評価しました。その結果、ベネトロン®摂取群の50%でセロトニン濃度が上昇、同じく65%でMHPG濃度が減少し、血液マーカーの結果からも、ベネトロン®がうつ症状を改善することが示唆されました。

(※7)MHPG・・・3-メトキシ-4-ヒドロキシフェニルエチレングリコール。不安や焦燥の強い人で高値を示すマーカー。